地勢

クウェイトの総面積は17,818平方キロメートル(6,969平方マイル)である。本土の大半は平坦な砂漠で、最西端のShigaya(シガヤ)とSalmi(サルミ)(標高300メートル)から東部の海面までなだらかな傾斜となっている。途中に浅い窪地やAl-Liyah(アルリヤハ)、Kura Al-Maru(クラ・アルマル)、Shagat Al-Jleeb(シャガットゥ・アルジリブ)、Afrie(アフリエ)などの小高い丘があり、これがJal al-Zor(ジャル・アルゾル/標高145メートル)で尾根となり、Umm Al-Ramam wadi(ウンム・アル・ラマン・ワディ)で途切れている。現地では、この地域を「丘」を意味するGhodai(ゴダイ)という名で呼んでいる。クウェイト南部は、Ahmadi Hill(アハマディ・ヒル)(標高137メートル)を除き、おおむね平坦である。

クウェイト本土は山や川、その他の自然地理的特徴が全くなく、長年にわたり遊牧民族や隊商の通過点であった。このように移動が自由であったことから、国境線の線引きはかなり困難で、その結果、幾度か国境問題が発生した。しかし、クウェイトとサウジアラビアとの間に中立地帯を設けることで(1965年7月7日)、こうした問題はすべて平和裏に解決された。中立地帯の北側はクウェイトの管轄で、南側部分はサウジアラビアの管理下にある。この中立地帯から産出される原油も両国で均等に分配されている。